川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

氷雨 331 アンセルムス

今日は雨なのでランは休みました。早く起きた分、本を読んでいました。次の日曜日に島に帰ります。

「世界史1200人」331 アンセルムス(1033〜1109)

カンタベリー大司教。幼い頃からすばらしい教育を受け、ヨーロッパ中の神学の場であるル・ベック修道院の院長に45歳で選出された。そして60歳でカンタベリー大司教となるが、聖職者叙任権闘争に死ぬ2年前の74歳まで巻き込まれた。初めて理性的に神を把握しようと努めた人物であり、それゆえ「スコラ学の父」と呼ばれる。「神は人間の理解の内にあるだけではなく、実際に存在する」という神の本体論的存在証明を行った。

「神は居る!叙任が何だ!氷雨降る アンセルムス に 端遊」

氷雨が6月の季語です。雹と雨が一緒にふることです。叙任権で王と何度も争っています・・・アンセルムスの証明は、後にカントによって存在論的な神の存在証明と呼ばれ、デカルトなど中世以降の哲学者にも大きな影響を与えたと言われます。

習字は、「神は居る!」は大胆に、「叙任が何だ!」は強く、「氷雨降る」は凍えるように、というつもりで書きました。


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