川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

石榴(ザクロ) 419 カント

朝、与那国島の洞窟探検事故のことが心配でニュースを確認しました。ツアーガイドは28歳とのことで、友人ではなかったのでホッとしました。それから英語とエクササイズをして、善福寺川沿いを走ってきました。

「世界史1200人」419 カント(1724〜1804)

ドイツ、哲学者。理性の能力を精密に分析し「認識が対象に従うのではなく対象が認識に従う」「理性は自らの力を過信して誤謬に陥る」といった革命的視点を盛り込んだ「純粋理性批判」、人間の意志が自ら道徳的義務を課すという「実践理性批判」、人間の反省的な判断力が美しいものや崇高なものを規定するという「判断力批判」の三批判書を発表した。近代哲学の祖といわれる。なお「批判 Kritik」のギリシャ語krinoの語源は、良い物を選別するという意味である。

「石榴(ザクロ)割る理性って何?聞いている カント に 端遊」

石榴(ザクロ)が10月の季語です。石榴の実の花言葉は「愚かしさ」で、実は「人の味がする」とも言われます。「純粋理性批判」は難しいです・・・18世紀のヨーロッパでは、近代科学が勃興し「科学は本当に客観的な根拠をもっているのか」「科学で世界の全てが説明できるとすると、人間の価値・自由・道徳などの居場所はあるのか」という二つの難問がおきました。カントは「人間が知りうるものの範囲をどう確定するか」「人間が知りえないものについてどんな態度をもつべきか」といった根本的な問題を明らかにすることで、難問に回答を与えようとし「純粋理性批判」を発表しました。

習字は、「石榴割る」は強く、「理性って何?」はそれなりに、「聞いている」は秘かに、というつもりで書きました。


f:id:tanyuu4792:20231012100032j:image