川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

春の日 476 京極高次

朝、善福寺川沿いを走ってきました。これから自分一人の時間がグッと増えるので、何をするか楽しい試行錯誤です。

「日本史1200人」476 京極高次(タカツグ;1563〜1609)

近江国戦国大名、守護・京極高吉の子。浅井長政の庇護のもとで成長し、足利義昭に仕えていたが、義昭が織田信長と対立すると信長のもとで人質となった。本能寺の変では明智光秀につき、光秀が討たれると、妹の竜子の夫である武田元明を頼った。ところが秀吉は元明に自害を命じ、美女として知られた竜子を側室にした。竜子は高次の救済を懇願したため高次は許され、秀吉に仕えることになった。その後は出世を重ね1586年に大溝城を、1595年には大津城を得て、石高は6万石に至った。高次の出世は自身の功ではなく、妹や妻・初の尻の光(閨閥)に拠ったと陰では蛍大名と囁かれた。秀吉の死後、関ヶ原の戦いでは西軍を大津城に引きつけて、東軍のために功績をあげ、家康の信頼を得て若狭国・大名となった。

「春の日の妻妹にご平伏 京極高次 に 端遊」

春の日が4月の季語です。明るく暖かい日です。繁栄の意味も込められそうです。高次の出世は自身の誠実さも大きく、蛍とまでは言えないと思います・・・イエズス会の1603年度年報には、「京極マリアの息子と奥方が洗礼を受けているが、公方様を怒らせるのではとの不安のため、あえて公表していない」とあります。

習字は、「春の日の」は柔らかく、「妻妹に」はそれなり、「ご平伏」は弱く、というつもりで書きました。


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