川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

千両 66 元明天皇

 朝方、ドアのないトイレに友人が入ってきて、未だかと催促される夢を見て、30分遅れて起きました。嫁さんは昨夜から絵本に載っていた頭飾りを作り、読み聞かせに行き、楽しそうに帰って来ました。

「日本史1200人」の第66番の元明天皇(661〜721)です。

天智天皇の皇女。天武天皇持統天皇の子・草壁皇子と結婚し皇女と皇子を産んだが、草壁皇子は早世した。697年に息子が文武天皇として即位したが、25歳で崩御してしまった。孫の皇子はまだ幼かったため、中継ぎとして即位した。708年、銅が献じられたので和銅改元し、和同開珎を鋳造させた。直径24mm前後の円形で1文として通用した。当初は1文で米2kgが買えたと言われ、また新成人1日分の労働力に相当したとされる。715年、自身の老いを理由に娘の皇女(元正天皇)に皇位を譲った。女性天皇同士の皇位の継承は日本史上唯一の事例となっている。

「一文で千両を買い夫子に 元明天皇 に感じて」

千両が1月の季語です。庭木や鉢植として鑑賞され、正月には切り花としても売られます。早世した夫と息子の仏壇にでも・・・ダジャレです。和銅発見の地、埼玉県秩父市黒谷に鎮座する聖神社には、元明天皇下賜と伝えられる和銅製蜈蚣(ムカデ)雌雄一対が神宝として納められています。当時、通貨というものになじみのない人々の間でなかなか流通しなかったそうです。

習字は、「一文で」は素朴に、「千両を買い」は一と千との違いが強調されるように、「夫子に」は弱い感じに書きました。千の尻尾を長くしたり、渦巻にしたりと、いろいろ書いてみました。


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