川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

春の闇 143 和泉式部

土日は読書をして過ごすことが多くなりました。今日の朝は風邪気味で、ランは辛いだろうなと思ったのですが、マインドフルネスの音楽を聴きながら、何とか走れました。

「日本史1200人」の第143番の和泉式部(イズミシキブ)です。

女流歌人三十六歌仙のひとり。敦道親王との情熱的な恋愛関係を歌物語風に書いた「和泉式部日記」が有名。勅撰和歌集に246首の和歌を採られ、死後初の勅撰集である「後拾遺和歌集」では最多入集歌人の名誉を得た。一条天皇中宮・彰子に仕えた。恋愛遍歴が多く、道長から「浮かれ女」と評された。また同僚女房であった紫式部には「恋文や和歌は素晴らしいが、素行には感心できない」と批評された。「和泉式部日記」には「その夜よりわが身の上にはしらねればすずろにあらぬ旅寝をぞする」と牛車の中で契った歌が詠まれており、日本文学史上において初めてカーセックスを取り上げたものとされている。

「春の闇グッと激しく牛車(ギッシャ)揺れ 和泉式部 に感じて」

春の闇が4月の季語です。月のない春の夜は少し艶めいた闇で、微風が草木の香りを漂わせると、闇はいっそう匂い立ちます。近世に入ると、与謝野晶子和泉式部の作品には、多情と純情、愛欲と哀愁、そして奔放と寂寥という相反した感情が詠み込まれていると高く評価しました。

習字は、「春の闇」は少し艶めいて、「グッと激しく」は強く、「牛車揺れは」はユーモアを入れて、というつもりで書きました。


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