川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

石蕗の花 124 エレミヤ

 朝、一人で海沿いをロングランして来ました。帰って習字をしていたら、飲みかけのルイボスティーの周りに30匹くらいのアリがいて、飲んでいるようでした。ノンカフェインだからかな・・・

「世界史1200人」124 エレミヤ(前620頃)

前7世紀頃、ユダ王国滅亡の危機に際して心の信仰の重要性を説いた。はじめにエレミヤが預言するのは「北からの災い」であった。そしてその災いは唯一の神を離れ、バアル信仰に民が走ったためであるという。災いの預言は新バビロニア王国の侵攻とバビロン捕囚という形で現実化する。率直過ぎるエレミヤの預言活動は人々の反感を買っていた。この時代、楽観的な預言を行う職業的預言者の一団がおり、エルサレムの民衆はそちらを支持していた。彼は命の危険を感じるようになる。正しいものが苦しみ、不正を行うものが繁栄する社会の現実に苦悩し、神にその苦しみを訴えている。やがて、エレミヤは牢獄につながれるようになるが、総督ゲダルヤの庇護下にエルサレムで活動を続ける。しかし、紀元前568年の総督暗殺の混乱の中で、無理やりエジプトへ連行される。エレミヤが絶望的な状況の中で告げていた預言は未来への希望であった。

「僕悲観プロは楽観石蕗の花 エレミヤ に 端遊」

石蕗(ツワ)の花が11月の季語です。つわぶきの花のことで、花言葉「困難に負けない」をエレミヤに掛けました。キリスト教の伝承には、エレミヤがエジプトでユダヤ人国粋派によって石打ちにあい殉教したとするものがあります。この伝承は、のちにユダヤ教にも伝えられますが、おそらく失われたユダヤ伝承に依拠したものと考えられています。

習字は、「僕悲観」は弱々しく、「プロは楽観」は明るく軽薄に、「石蕗の花」はスッキリと、というつもりで書きました。


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