川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

北開く 218 北条時政

昨日、幼稚園の子供たちを主に13人のコロナ感染が有りました。島は大慌てのようです。朝は雨が降っていたのでバイクを漕ぎました。 

「日本史1200人」218 北条時政(1138〜1215)

桓武平氏を祖とする、北条政子の父。仇の源頼朝が長女の政子と通じた時は激怒するが結婚を認めた。時政が流人だった頼朝に賭けて平氏政権に反旗を翻したことは、時勢を察知しうる優れた先見性があったからである。名もない東国の一豪族に過ぎなかった北条氏を一代で鎌倉幕府の権力者に押し上げ、頼朝の直系滅亡後には鎌倉幕府初代執権として政務をとった。しかし後妻の牧の方を迎えた後は、妻の讒言で政治を誤るようになり、最後は政子によって幽閉された。晩節を汚したためか、子孫からは初代を義時として祭祀から外されている。

「祖と仰げ裸一貫北開く 北条時政 に 端遊」

北開くが3月の季語です。春気温が上がり、北側の窓を開いて光を入れることです。北条氏を一代で光に当てた時政です。「祖と仰げ」くらい言いたいだろうな・・・時政以前の系譜は系図により全て異なるため、桓武平氏の流れであることを疑問視する意見も少なくありません。兄弟や従兄弟が全く歴史に登場してこない(粛清された記録も無い)点も異色です。

習字は、「祖と仰げ」は幼く、「裸一貫」は大胆に強く、「北開く」はスッキリと、というつもりで書きました。


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