川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

春落葉 235 北条貞顕

 朝、一人で海沿いを走って来ました。向かい風が強く、押し戻されそうでした。帰ってシャワーを浴びて体重を測ったら53.8kgと先週より0.2kg増えていました。

「日本史1200人」235 北条貞顕(1278〜1333)

15代執権、金沢貞顕ともいう。1326年、北条高時が病気で執権職を辞職して出家すると、貞顕も政務の引退と出家を望むが、高時の子・邦時が成長するまでの中継ぎとして擁立されて就任する。このとき貞顕は「面目、極まりなく候」と素直に喜び、執権就任の日から評定に出席するなど精力的な活動を見せた。だが貞顕の執権就任に反対した人々の多くが出家し、貞顕暗殺の風聞まで立ったため、就任10日後に執権職を辞職して出家した。1333年、新田義貞が上野で挙兵して鎌倉に攻め寄せた。貞顕は高時と共に北条得宗家の菩提寺東勝寺を最後の拠点として少し戦った後に自刃した。

「執権じゃ!得意満面春落葉 北条貞顕 に 端遊」

春落葉(ハルオチバ)が3月の季語です。常緑樹は晩春に葉を落とします。句では就任10日後の出家を緑のままの落葉と掛けました。貞顕は病弱な高時の政権を大過無く支えた功労者です。革新的な思考や武断的な手腕には乏しく、気配り・調整によって政権を維持する優秀な人物であったようです。

習字は、「執権じゃ!」はスッキリと、「得意満面」は嬉しく、「春落葉」はガックリと、というつもりで書きました。


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