川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

忍草 150 ヘラクレイオス1世

 朝、一人で海沿いを走って来ました。台湾がうっすら見えていました。昨日から「ジョン・マン2」を読み始めました。

「世界史1200人」150 ヘラクレイオス1世(575?〜641)

東ローマ帝国・皇帝。ヘラクレイオスが即位した当時、東ローマ帝国は滅亡の危機に瀕していた。アンティオキア大地震や、ペストの大流行、ユスティニアヌス1世の建築事業などによって疲弊したためである。ここにササン朝ペルシアが侵入し、「聖なる十字架」も奪われ、帝国の権威は地に落ちていった。ヘラクレイオスは一度は絶望し逃亡を図ったが、思い直して自ら軍を再建し、領土と聖なる十字架を奪い返すことに成功した。しかし、その頃アラビア半島イスラム教のアラブ人が勢力を拡大し、これとの敗戦の衝撃で病に倒れた。後も、イスラムに対する防衛線を構築するのに尽力したが、失意と苦悩のうちに没した。

「ペルシアよイスラムめ嗚呼!忍草 ヘラクレイオス1世 に 端遊」

忍草が9月の季語です。木や岩、古い屋根などに生える常緑のシダです。ヘラクレイオスの人生はまさに忍草です・・・イスラムに対する防衛線を構築するために、司令官に軍事権と行政権を与えるテマ(軍管区)制が創設されました。彼の治世は、東ローマ帝国公用語ラテン語からギリシア語へ変わるなど、古代のローマ帝国から、ギリシア的要素の強い「中世ローマ帝国」の幕開けとなりました。

習字は、「ペルシアよイスラムめ」は曲と直で、「嗚呼!」は大胆に、「忍草」は控えめに、というつもりで書きました。


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