川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

モズの贄 159 テオドリック

 朝、善福寺川沿いを走って来ました。今日から7kmコースにしました。どうしてか、ゆっくりしか走れなくなりました。

「世界史1200人」159 テオドリック(454?〜526)

東ゴート王国の王、ゲルマン民族の英雄。人質として送られたビザンツ帝国で成人したが、帰国後には多くのゴート人がテオドリックの下に集結した。イタリアへ侵入すると、たびたびオドアケルの軍勢に勝利して降伏させ、酒宴の席でオドアケルを暗殺した。そしてローマ帝国の副帝として広大な西ローマ帝国を統治した。また、イタリア王の称号を認められ、東ゴート王国を成立させゲルマン民族の指導的立場に立った。オドアケルテオドリックと優秀な統治者が続いたこともあり、西ローマ帝国は「金の財布を野原に落としても安全である」と称えられるほどの繁栄の時代を迎えた。しかし平穏も、東方でテオドリックの信仰していたアリウス派への迫害を始めた523年を転機として崩れ始めた。この緊張が本格的な戦争状態に発展しようとしていた時にテオドリックは没した。

「ローマでは金の財布はモズの贄 テオドリック に 端遊」

モズの贄が10月の季語です。本来は、モズが蛙や鼠を木に刺しておくことです・・・テオドリックは宗教政策においても穏健で、自身はアリウス派ですがカトリック教徒にも寛容でした。代々の教皇は、教会に干渉しようとするコンスタンティノープルの皇帝よりも、異教徒ですが教会には不干渉であるテオドリックに好意的でした。

習字は、「ローマでは」は明るく、「金の財布は」はおおらかに、「モズの贄」は強く、というつもりで書きました。


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