川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

寝待(ネマチ)月 391 フラナゴール

朝、海沿いを走ってきました。台風が向かった台湾の方へと、風が吹いていたので、行きはずっと向かい風でした。

「世界史1200人」391 フラナゴール(1732〜1806)

フランス、画家・版画家。ロココ美術の典型的な画家であるとともに、時代の変化のなかで、最後を飾った画家ともいえる。1767年頃、画家としての絶頂期に描かれた「ぶらんこ」は、庭園に設けられたぶらんこに乗る若い女と、それを低い位置からのぞき見る、愛人の貴族男性を描いたものである。ひとつ間違えば下世話になりかねない主題を品良く描いている。しかし、ロココ美術のこうした軽薄な画題は批判を招き、そして1789年のフランス革命とともに時代の好みも変わり、次第に下火になっていった。

「ブランコの覗き見ウフㇷ寝待(ネマチ)月 フラナゴール に 端遊」

寝待月が9月の季語です。なかなか出ない月を寝ながら待つという意味です。ウフㇷとずっと見ていたら月も出て来ました・・・晩年、フラゴナール一家はルーヴル美術館の住居から他の芸術家たちとともに追い出され、失意と貧困のうちに亡くなりました。

習字は、「ブランコの」は勢いよく、「覗き見ウフㇷ」はそっと、「寝待月」は疲れて、というつもりで書きました。


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