川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

お螻蛄 86 カリグラ

 朝、一人で海沿いをロングランして来ました。やっと余り疲れないペースで走れるようになって来ました。蟻がどこからともなく、ゾロゾロ・チョロチョロ出てきて、電気系統を壊すのではと心配です。

「世界史1200人」86 カリグラ(12〜41)

24歳で皇帝に即位する。「我らの星」として市民から歓喜で迎えられ善政をしくが、病気になってからは、悪政に変わって財政は破綻し、暗殺された。31年、カリグラはカプリ島に居を移していたティベリウスに引き取られ、そこで6年間生活することとなった。カリグラは天性の名俳優であり、ティベリウスに対する遺恨を完全に隠し通したとのことである。即位してから最初の2年間のカリグラは高貴で穏健な君主であったが、37年の10月に深刻な病に倒れる。皇帝になってからというもの入浴と飲酒とセックスに耽溺するようになっていたためウイルスに感染し、この時の臨死体験こそが彼の治世の分岐点になったとされる説もある。そして、それ以降暴君へ変貌していったのだとされている。病から立ち直ってすぐにカリグラは、彼が回復してくれるならば自分の命を奉げてもよいと誓った忠実な人物を呼び出し、約束を守ってもらおうと要求し崖から突き落とすなどして何人か殺害した。また妻を追放し、義父や従弟は自害を強要された。

「ウィルスが仕掛けた狂気お螻蛄鳴く カリグラ に 端遊」

お螻蛄(ケラ)が9月の季語です。泥や溝を這い回る虫です。オケラは一文無し・ばか・アホウの意味もありカリグラに掛けました。最終的にカリグラを葬ったのは、プラエトリアニの将校たちでした。この暗殺計画は3人の男たちによって立案されたされていますが、元老院議員や軍人、騎士階級の多くがこの計画を事前に知らされて関与していたといわれます。

習字は、「ウィルスが」はデザイン的に、「仕掛けた狂気」は強弱を付けて、「お螻蛄鳴く」は貧相に、というつもりで書きました。


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