川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

雪崩 210 藤原信頼

 朝、今日も雨なのでバイクを漕ぎました。シャワーを浴びて体重を測ったら53.8kgと先週より0.1kg増えていました。嫁さんは今日も幼稚園の習字指導ですが、雨なので歩いて行きました。

「日本史1200人」210 藤原信頼(1133〜1159)

後白河法皇重臣後白河天皇に近侍するや、周囲から「あさましき程の寵愛あり」といわれるまでの寵臣となる。また、当時の最大軍事貴族であった平清盛の娘と信頼の嫡男・信親との婚姻も成立し、信頼は朝廷における実力者となる。そのような中で急速に力を伸ばしてきたのが、後白河天皇の乳母を妻とする信西である。そこで、平清盛が熊野詣に出かけた留守に、源義朝と共に平治の乱を起こして通憲を討ち、最大の実力者となる。しかし、平清盛が帰京すると信頼は一夜にして賊軍の立場となった。後白河院にすがり助命を嘆願するが、朝廷は信頼を謀反の張本人として許さず、公卿でありながら六条河原で斬首された。享年28の若さであった。

「寵愛は糠悦びか雪崩落ち 藤原信頼 に 端遊」

雪崩が2月の季語です。地位も名誉も寵愛も失った信頼に掛けました。信頼の昇進に関しては後白河帝との男色関係による寵愛の為と評されています。何となく男色は「糠悦び」を連想します。また、「文にもあらず、武にもあらず、能もなく、また芸もなし、ただ朝恩のみにほこりて」と寵愛によって出世する無能な男と評されてもいますが、異論もあります。

習字は、「寵愛は」は控えめに、「糠悦びか」は大胆に少しコケて、「雪崩落ち」は強く、というつもりで書きました。


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