川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

鷲 185 フィリップ2世

昨日、無事に手術を終えました。手術そのものは上手くいったようですが、集中治療室でとなりの患者さんが、せん妄状態かなと思うくらいワヤワヤで寝られず、真夜中には急患が出たようで、僕は一般病棟に移されるなどバタバタでした。麻酔が切れて、今日が一番大変な日のようです。

185 フィリップ2世(1165〜1223)

フランス王、カペー朝全盛期を創出。フランス南部に広大な領地を有するイングランド王家との抗争に勝利して王領に併合した他、十字軍を利用して王権をフランス南東部から神聖ローマ帝国領にまで及ぼした。この結果、フランスはヨーロッパ一の強国となった。内政面でも手腕を発揮しフランス最初の偉大な王と評価され「尊厳王」と呼ばれた。その姿と人となりは「禿頭だが凛々しく陽気な顔をしている。気性は激しく恐れられていたが、女性とワインを好み味方には寛容で、投獄した敵を死なせることは決してせず自分の配下に置いた。」などとある。

「鷲の如領土をグイと尊厳じゃ フィリップ2世 に 端遊」

鷲が11月の季語です。鳥の王といわれ、獲物を足でグイと捕まえます・・・フィリップ2世はイザベルが亡くなると、デンマーク王の娘と結婚しましたが気に入らず、離婚を宣言してバイエルン貴族の娘アニェスと結婚しました。しかし、ローマ教皇はこれを認めずフィリップ2世を破門したため、国内ではミサ・洗礼・結婚・葬儀も行われなくなり、埋葬されない遺体が墓地に並べられ不衛生になり、伝染病が流行しました。

習字は、「鷲の如」はスッキリと、「領土をグイと」は強く大胆に、「尊厳じゃ」はおバカに、というつもりで書きました。1時間分の麻酔を打って書きましたが、ちょっと弱いです。


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