川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

林檎 432 モリエール

昨日は中国に暮らしている義理の息子と深いメールのやり取りをし、ハッピーハッピーでした。今日の朝は、いつものように善福寺川沿いを走ってきました。

「世界史1200人」432 モリエール(1622〜1673)

フランス、俳優・劇作家。古典主義の3大作家の1人。鋭い風刺を効かせた数多くの優れた喜劇を制作し、フランス古典喜劇を完成させた。青年期に演劇を志して劇団を結成するも失敗し、パリから逃げ出すように13年間の演劇修業の旅に出た。その甲斐あってパリ帰還後に大成功を収め、自身が率いる劇団は国王の寵愛を獲得するまでに至った。代表作「ドン・ジュアン」は、キリスト教狂信者たちへの恨みを晴らすべく、一気呵成に書き上げた放蕩者の笑劇作品である。上演はもくろみ通りに大成功したが、キリスト教信者により中止に追い込まれた。加えて家庭生活の不和や持病の悪化により、死亡したという噂さえ広まったが、独創的な大作「人間嫌い」の執筆を進めていた。

「林檎食べ笑う門には神が来る モリエール に 端遊」

林檎(リンゴ)が10月の季語です。アダムとイブの禁断の実・知恵の実です。食べたらもっと笑えるかな・・・この当時は、俳優になった瞬間に教会から破門を宣告されます。カトリック教徒に戻るには、司祭の前で俳優業を棄てる旨を宣告しなければなりませんが、モリエールは異端のままこの世を去りました。

習字は、「リンゴ食べ」は秘かに、「笑う門には」はニヤリと、「神が来る」は大胆にとぼけて、というつもりで書きました。


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